ぶどうの栽培の様子をご紹介します。現在、生食ぶどうは8品種を栽培しています。
当園では、例年8月中旬よりご注文受付開始、9月~10月に収穫出荷しています。
- 黒ぶどう:ナガノパープル・巨峰・藤稔
- 白(緑)ぶどう:シャインマスカット
- 赤ぶどう:クイーンニーナ・ベニタマキ・昭平紅(しょうへいこう)・バイオレットキング
ぶどうの栽培の様子をご紹介します。現在、生食ぶどうは8品種を栽培しています。
当園では、例年8月中旬よりご注文受付開始、9月~10月に収穫出荷しています。
果樹の栽培は剪定からはじまります。生食ぶどうは圃場が3ヶ所あります。それぞれ仕立て方が違うため、剪定方法も3通りで行っています。
ぶどうの芽吹きは少しゆっくり。桜や桃の花が終わる頃、ようやく葉っぱが出てきます。これくらいのところで「芽かき」を行います。野菜栽培で言う「間引き」と同じで、たくさん出てくる芽を整理してあげます。この時欠いた芽は、天ぷらにするのがこの時期のお楽しみです。
萌芽した芽が出揃った頃から「新梢管理」を行います。多すぎる枝を間引いたり、棚や垣根に誘引していきます。この作業は、生育ステージに合わせて秋まで続きます。
ぶどうの蕾は2ミリ程の大きさです。真ん中の丸い粒が雌しべ。これが後にぶどうになります。雌しべの周りを囲む雄しべが、花冠(花弁)持ち上げるようにして開花します。この時期は、ぶどうの花の独特の香りに包まれます。
ぶどうの開花はスタートの合図!ここから1か月半が勝負です。まずは「房作り」から。自然の状態では、房が長くてたくさんの実をつけています。そのままでは多すぎるので、使う部分だけ残して落とします。房作り~摘粒の間にタイミングを見ながら種なし処理を2回行います。
ぶどうの一粒一粒と向き合う作業。美味しいぶどうにするために、粒の数を制限し、房の形も整えます。味を左右する重要な作業です。一房ずつ、素早く丁寧に進めます。1巡目は「予備摘粒」、2巡目に「本摘粒」を行って仕上げます。
摘粒が済んだところから「袋掛け」を行います。やっとゴールが見えてきた!でも、袋だけではいけません。直射日光が当たるところは、日焼けしてしぼんでしまいます。袋の上に、笠を掛けて日焼け対策を行います。ここまで来ると一安心。。。
赤や黒色のぶどうは、徐々に着色してきます。この着色していく工程にわくわくします^^
ぶどうが着色してくると、とても良い香りが漂い始めます。そうすると、香りにつられて動物や虫がやって来ます!棚の周りを獣害ネットで囲んだり、一房ずつネットをかけたりして獣害対策を行います。
品種によって異なりますが、9月頃から食べ頃となります。収穫時期は焦らずじっくり見極めることが大切です。
粒が落ちないよう慎重に収穫作業を行います。一房ずつチェックして脱粒防止の三角袋に入れ、箱詰めしてお届けいたします。ぶどうの収穫期は台風も多いのでちょっとハラハラ。桃もぶどうもデリケートなため収穫期が一番緊張します。無事に届いたという声を頂くと、心からほっとします。
今年の実りに感謝し、ありがとうの気持ちを込めてお礼肥を撒きます。そして、信州の寒い冬に備えて、ぶどうの幹に稲藁を巻けば1シーズンが終わりです。安心して年越し、また剪定から始まりです。